Friday, November 18, 2005

第24回JBCフォーラム「ステムセル入門」

第24回JBCフォーラム「ステムセル入門」



--多数の皆様のご参加を頂終了いたしました。ありがとうございました。--

以下、開催時の案内文です。

 現在の科学および医学領域では、ステムセル(幹細胞)の研究とその応用が最も注目を浴びているトピックの一つになっています。また、ステムセルを用いた研究がどのように行われるべきかという点が、政治的さらには倫理的にも大きく議論されています。アメリカでは4年前にブッシュ大統領が政府出費の研究費を使用した新しい胚性幹細胞株の樹立を禁止しました。その一方でバイオテック発祥の地カリフォルニア州では、昨年にProposition71が住民投票により承認され、幹細胞研究費調達のための公債が発行されることとなりました。またその後、ステムセル研究のセンターがサンフランシスコに設置されることも決まりました。胚性幹細胞や成人性幹細胞の医学的将来性には期待されることが非常に多く、日本を含め世界各国での幹細胞研究競争はますます激しくなっています。動物実験の結果からは、パーキンソン病や糖尿病などの疾病治癒の可能性が示唆されています。また最近では、日本で心臓疾患の治療に幹細胞を用いて成功した例も報告されています。



 このようにステムセル、あるいは再生医療、という言葉をニュースで目にしない日はないほどになってきましたが、「ステムセルが実は何者なのか、またステムセルで本当に何ができるのか」ということに疑問を持ったことはありませんか。ステムセル(幹細胞)といっても多種多様のものが存在し、その研究の歴史は実はかなり長いもので、我々が新聞記事で目にする以上の奥深い存在でもあります。今回のJBCフォーラムでは、「ステムセルって何?」ということに焦点を当て、Bio-Xceleratorの金島秀人氏およびスタンフォード大学の保仙直毅氏をスピーカーとしてお招きし、ステムセル入門という形でお話を伺うことにします。幹細胞研究の実態さらには再生医療などの実情を知りたい方達の参加をお待ちしています。





第24回JBCフォーラム担当 鶴下直也、長嶋万里子




第24回JBCフォーラム「ステムセル入門」

日時: 2005年11月18日(金) 6:00pm 開場、6:30pm 開始予定

場所: Morrison & Foerster LLP

Conference room (enter from main Lobby)


(MoFoはPalo Alto Squareの一番奥の駐車場の手前になります。暗くなるとわかりにくいので、お出かけ前に必ずDirectionsでご確認下さい。)

スピーカー:金島 秀人 氏 (Bio-Xcelerator)

保仙 直毅 氏 (Stanford University School of Medicine)

この他、最初の30分間を利用してMoFoの弁護士の方にStem Cellに関連のあるLegal Talk を依頼しております。
参加費: $10

Friday, September 30, 2005

第23回JBCフォーラム 「もやし旋風を巻き起こした中田氏のCOSMO Salad 戦略」

第23回JBC/The Japan Society of Northern California共催フォーラム

「もやし旋風を巻き起こした中田氏のCOSMO Salad戦略」

--多数の皆様のご参加を頂終了いたしました。ありがとうございました。--

以下、開催時の案内文です。

今回はThe Japan Society of Northern Californiaさんとの共催イベントとして開催いたしました。

この度JBCはアグロで迫ります。

~もやし旋風を巻き起こした中田氏のCOSMO Salad 戦略~

きっと皆さんの食卓にも、中田氏のCOSMO Saladが使われているのではないでしょうか。そうです、Safeway、Albertson’s, Drager’sではこのCosmo Saladもやしが販売されているんです。 



5-6年前、サクラメント郊外に、もやしの栽培&販売をカリフォルニアで行うべく、単身で乗り込んできた中田氏。すでに競合がわんさかと存在するローマージンビジネスの、もやし。なんと現在までにマーケットのメージャーシェアを獲得するまでにいたらしめたのです。この度は中田氏にいらしていただき、この米国もやし戦略を皆様にお聞かせいたします。きっと、米国ビジネス展開でお悩みの方、最先端テクノロジーのビジネスデベロップメントの問題点解決の糸口がこの古いアグロビジネスから得られ、新アイディアが生まれてくるかもしれません。ふるってご参加ください!






第23回JBCフォーラム~もやし旋風を巻き起こした中田氏のCOSMO Salad 戦略~

日時: 2005年9月30日(金) 6:00pm 開場 6:30pm 開始予定

場所:   Morrison & Foerster LLP (Building B)

       Conference Room (enter from main Lobby)


トーク: Nakada Masa氏、Salad Cosmo USA Corp.


第23回JBC担当; Hiroko Tanaka & Chika Hashimoto、JBC Organizer

Thursday, September 8, 2005

第22回 JBC出張フォーラム in 東京

第22回 JBC Forum

JBC出張フォーラム in 東京

--多数の皆様のご参加を頂終了いたしました。ありがとうございました。--

以下、開催時の案内文です。

9月に横浜にてBio Japan 2005が開催されますが、この機会にJBC出張フォーラムを行います。このフォーラムはWin-Winというネットワークを運営されている五十嵐伸吾氏の多大なご協力により、Win-Winワークショップとのジョイントという形で、何とあの丸ビルにて実現することができました。JBCは2002年に創設され、これまでの3年間に様々なフォーラムを行い、メンバーは日米合わせて500名を超えるまでになりました。JBC誕生の経緯、JBCが目指すもの、さらにこれまでの活動などをレビューしながら、アメリカで活躍する日本人バイオ関係者の姿を浮き彫りにいたします。また、JBCが日頃から大変お世話になっているMorrison & Foerster LLP、Gladys Monroy弁護士(Bio Japanで講演のため来日)によるグローバル特許戦略の基調講演、さらにWin-Winワークショップとして、日本のベンチャー、投資家、および経済産業省の方から、日本の現状を紹介していただき、その後で全体を合わせたディスカッションを行う予定です。



多くの協賛企業のご厚意により、参加費はいつものアメリカの会と同等の1,000円で、フォーラム終了後は懇親会もあります!ふるってご参加ください。



                         記



【JBC+ winwin  Workshop】
『バイオ分野における新しいネットワーキングの模索 ~シリコンバレーと日本のリンケージを目指して』

(協賛)
株式会社トランスサイエンス、京都リサーチパーク株式会社、株式会社山武

ジョンソン・アンド・ジョンソン株式会社、監査法人トーマツ・ライフ・サイエンス・グループ、

イノベーション・エンジン株式会社、丸紅株式会社、安田企業投資株式会社  



1.日時  2005年9月8日(木) 18:00~21:00(懇親会21:00~23:00)

2.場所  【Workshop】 丸ビル コンファレンススクウェア  [Room5]
       東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング8F

【懇親会】  [倶楽部21号館]
       東京都千代田区丸の内3-3-1 新東 京ビル
       03-5388-6125 http://www.marunouchicafe.com/club/index.html


3.プログラム(詳細検討中)

Part1. [JBC]  18:00~19:20
スペシャル・トーク 「米国のバイオ産業の最新事情~特許戦略 を交えて」 
(講演者)
   Ms.Gladys Monroy、PhD, J.D.、 Morrison & Foerster LLP
(コーディネーター)
   橋本 千香氏、Gallasus, Inc. JBCオーガナイザー

パネル 「Japan Bio Communitの活動と今後の展開」

(パネリスト)
   橋本 千香氏、Gallasus, Inc. JBCオーガナイザー
   赤間 勉 氏、Anacor Pharmaceuticals、JBCオーガナイザー
   中町 昭人氏、Kirkland & Ellis LLP

(コーディネータ)
   五十嵐 伸吾、九州大学VBL、トランスサイエンス、winwin代表   

Part2. [winwin] 19:20~20:10
パネル「日本から見た米国、米国から見た日本~最新日本 バイオ事情」

(パネリスト)
   岩谷 邦夫氏、クリングルファーマ
   岡本 智美氏、トランスサイエンス
   本道 和樹氏、経済産業省生物化学産業課

(コーディネータ)
   五十嵐 伸吾、九州大学VBL、トランスサイエンス、winwin代表

Part3. [JBC+winwin] 20:10~21;00
パネル「頑張れ!技術者、研究者 ~ 日米のバイオ技術者・研究者のマインドセット」

(パネリスト)
   橋本 千香氏、Gallasus, Inc.  JDCオーガナイザー
   赤間 勉 氏、Anacor Pharmaceuticals、JDCオーガナイザー
   岩谷 邦夫氏、クリングルファーマ
   本道 和樹氏、経済産業省生物化学産業課

(コーディネータ)
   五十嵐 伸吾、九州大学VBL、トランスサイエンス、winwin代表         

会費: 1,000円(懇親会込み、当日会場にて集めます)


第22回JBCフォーラム担当 赤間 勉

Sunday, August 21, 2005

JBCフォーラム番外編 「NPO化記念、夏のBBQ大会」

NPO化記念、夏のBBQ大会のお知らせ!

―多数の皆さんのご参加を頂き終了いたしました!ありがとうございました―

以下、開催時の案内文です。



JBCは、2002年の発足から約3年が過ぎ、今年は NPOとしての登録も完了しました。

これらはみな、みなさまの参加と暖かなサポートにささえられてのこ とで、オーガナイザー一同、深く感謝しております。そこでこの夏、 JBCの3周年とNPO化を、メンバーのみなさまといっしょ にお祝いさせていただきたく、公園でのBBQ大会を企画しまし た。日曜日の日中に行いますので、ご家族のいらっしゃる方はこの機 会にぜひいっしょにご参加いただき、親睦を深めていただきたいと思 います。すいか割りなどの楽しい企画も用意しています。



いつも通りひとり10ドルの会費制(中学生以下無料)とし、主 な準備はJBC「料理部BBQ課」が腕によりをかけて行いま すが、差し入れも歓迎です。



準備の都合上、かならず事前に参加登録いただくよう、お願いいたし ます。






JBCフォーラム番外編 「NPO化記念、夏のBBQ大会」

日時: 2005年8月21日(日) 12:00-15:00

場所:   Mitchell Park

600 East Meadow Ave, Palo Alto, CA

Arbor Group Area (添付の地図の上部中央右寄り)      


JBCフォーラム番外編担当 赤間 勉

Friday, June 24, 2005

第21回JBCフォーラム 「米国で活躍する日本人ベンチャーキャピタリスト」

第21回JBCフォーラム

「米国で活躍する日本人ベンチャーキャピタリスト」

―多数の皆さんのご参加を頂終了いたしました!ありがとうございました―

以下、開催時の案内文です。

JBCではこれまで、ベンチャーのファウンダーやCEOにたくさんお越しいただいて、興味深いお話を伺ってきました。今回はそれらとは反対側からの視点で、ベンチャーに資金を供給する、いわゆるベンチャーキャピタリスト(VC)として働いていらっしゃる方々からお話を伺います。一口で「ベンチャーに投資する」などと言いますが、実際にはどういうことなのか、どんな苦労があるのか、投資の決め手は何かなど、多くの皆さんが興味をお持ちと思います。そこでベイエリアを拠点に活躍されている5名 の方々においでいただき、知られざるベンチャーキャピタルの実態(?)を披露していただく予定です。もちろん興味を持たれた方どなたでも歓迎ですが、これ から投資を受けたいと考えている方にはとりわけ絶好の機会になると思います。なお今回は試みとして、日本語英語取り混ぜて楽しく行う予定です。ふるってご 参加ください!



                記



第21回JBCフォーラム「米国で活躍する日本人ベンチャーキャピタリスト」

日時: 2005年6月24日(金) 6:00pm 開場 6:30pm 開始予定

場所:   Morrison & Foerster LLP (Building B)

       Conference Room (enter from main Lobby)




パネリスト: 浅沼栄さん(安田企業投資アメリカ)

       中田敏博さん(SBライフサイエンス)

       二村晶子さん(SCバイオサイエンス)

       松原弘行さん(丸紅アメリカ)   
       丸山和徳さん(アステラスベンチャーキャピタル)  

Friday, June 3, 2005

第20回JBCフォーラム
「研究支援ビジネス」

本フォーラムは終了致しました。以下、開催時の案内文です。

「バイオ」という言葉からは、創薬、診断、医療機器、組み換え植物、さらには健康食品と、様々な事業領域が思い浮かんできます。一方では、公的研究機関や企業において行われている生物学分野の基礎研究も、「バイオ」という範疇で捉えることができるでしょう。これらの領域に従事する研究者は、日本国内だけでも膨大な数になります。「バイオ」を考える上で忘れてならないのは、このような多くの研究者を支えているもう一つのグループです。それは、研究を遂行する上で必要な試薬や機器類を開発し提供する、いわゆる「研究支援ビジネス」に従事している人たちです。この中には、現在では人材派遣業も含まれると考えていいでしょう。研究支援ビジネスは、バイオ分野の発展のための重要な存在ですが、多くの人がそれに注意を向けることは少なかったように思います。

ここカリフォルニアには当地に拠点を置き、日本とアメリカを結ぶ形で研究支援ビジネスを始めた人たちがいます。日本人がアメリカに進出し、日本とは違った風土で事業を始めるためには、数多くの困難を乗り越えていく必要があるでしょう。それを敢えて行っている方々のチャレンジ精神には、見習うべき点が多くあると思います。今回はこの様な方々の中から、Tomy Digital Biology の新井芳明さん、PharmaCrafters の竹花美博さん、IMAnet の八木博さん、そしてB-Bridgeの桝本博之さんに、スピーカー兼パネリストとして参加していただきます。今回のミーティングではこの四名の方々から、研究支援ビジネスがどのようなものであるのかを学ぶとともに、ビジネスの出発から展開における成功、苦労、失敗から得た教訓をお聞きしたいと考えています。

第20回JBCフォーラム担当 鶴下直也

日時: 2005年6月3日(金) 6:00pm 開場 6:30pm 開始予定
 (開始時刻は都合により変更させていただく場合があります。)
場所: Morrison & Foerster LLP (Building B)
Conference room (enter from main Lobby)
パネリスト: 新井芳明さん(Tomy Digital Biology)
竹花美博さん(PharmaCrafters)
八木博さん(IMAnet)
桝本博之さん(B-Bridge)
参加費: $10
参加登録: 以下のFormにご記入の上、
jbc{at}j-bio.org までe-mailでお申し込み下さい。
=================================
メールタイトル:JBC June 3rd Sanka
氏名:
所属:
メールアドレス:
=================================

Friday, March 18, 2005

第19 回JBC フォーラム「JBC-法政大学共催: バイオベンチャー創業ストーリー」

第19 回JBC フォーラム
「JBC-法政大学共催: バイオベンチャー創業ストーリー」
―多数の皆さんのご参加を頂終了いたしました!ありがとうございました―

◆初の日英生中継イベントでしたが、日米あわせて100名を超えるイベントとなり成功のうちに終えることができました。パネリストとして非常に貴重なご経験をお話しいただいた森さん、窪田さん、ありがとうございました。Chikaさんのシリコンバレーならではの話と共に、「シーズを大学に求める形での机一つからの起業」「大学で開発した自らの技術の事業化」という二つの対照的なバイオベンチャーの姿をご覧いただけたと思います。このお二方のお話しは各種インタビュー記事などでも取り上げられていますが、「いかに生の声をお伝えできるか?」と言う点でJBCらしさが出ていたとおもいます。残念ながら「ここだけの話」と言う内容は今回少なかったのですが、今回で物足りなかった方は是非、いつもの小さなCommunityであるJBCのフォーラムにお越し下さい。またアンケートの中には「時間が足りなかった」「今後も同様のイベントを続けて欲しい」などの声がありうれしく感じております。その一方で「普段のJBCより堅かった」「もっとネットワーキングができる雰囲気を」と言ったご要望もあり、オーガナイザー一同頭をひねっております。今後も皆さんのご意見を元に企画を進めて行きますので、皆さんのご意見を引き続きお待ちしております。最後になりますが、日本側でご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。(webmaster小柳)



-----------以下、開催時の案内文です-----------
第19回JBCフォーラム
「JBC-法政大学共催: 日米生中継イベント!バイオベンチャー創業ストーリー」 
<日時(米)> 2005年3月18日(金) 6:30PM-8:30PM(米国西海岸時間)
<日時(日)> 2005年3月19日(土) 11:30AM-1:30PM(日本時間) 
<場所(米)> 法政大学アメリカ研究所
<場所(日)> 法政大学市ヶ谷キャンパス九段校舎(下記リンクの⑯) 3階遠隔講義室2
<会費(米日)> 無料 参加登録をお忘れなく。また、今回はお食事の用意がありません。
<内容>
・JBCオーガナイザー、橋本千香(Gallasus , Inc.)によるベイエリアを中心とした、バイオベンチャーの発展とその歴史の解説。
・窪田良氏(Acucera, Inc., CEO)、森 敬太氏(SanBio Inc. CEO)によるバイオベンチャー創業、運営に関するTalk。
・上記二つのセッションの後、ここ1-2年で劇的に変化しつつあるバイオベンチャーを取り巻く状況についてディスカッション。

Friday, February 11, 2005

第18 回JBC フォーラム 「JBC-法政大学共催: JBCが選ぶ2004年バイオ10大ニュース!」

第18 回JBC フォーラム
「JBC-法政大学共催: JBCが選ぶ2004年バイオ10大ニュース!」


 多数の皆さんのご参加をいただき、若干あわただしくはありましたがオーガナイザーによる各ニュースの解説、そして皆さんのご意見を含めて以下のように昨年一年間のニュースについて順位付けを行いました。

第1位(20)   副作用続くイレッサ、その影響は
第2位(19)   カリフォルニア州、幹細胞研究を強力に支援
第3位(14)   日本の製薬業界再編、山之内&藤沢、大日本&住友
第4位(15)   SFにてBIO2004開催、JBCイベントにも200人超
第5位(10)   RNAi研究、大幅に進展
第6位(9)    ユビキチンシステムにノーベル化学賞
第7位(9)    Vioxx、市場から回収
第8位(8)    アメリカ、インフルエンザワクチン危機
第9位(4)    FDA、多くの薬に警告
第10位(0)   Amgenベイエリアへ、Tularikを買収

トピックはJBCメンバーの意見を元にオーガナイザー側で選択、カッコ内は得票数

 JBCメンバーより集まりましたニュースについて、事前にオーガナイザーの投票によりまず10個に絞りました。当日はオーガナイザーによる各5分間ずつのプレゼンテーション、ディスカッションを行い、最後に参加者全員が一人3タイトルずつに投票(挙手)する事により、順位を決定いたしました。1位と7、9位は同じような話題でしたが、薬の作用がもたらす利益と副作用のもたらす不利益。これまで以上に公正な評価と情報公開が必要になっているようです。さらにこれらの話題では、――
1)SNPの解析、ファーマコジェネティックスなどにより疾患のタイプ分けを進めることによって本当に効く患者さんにだけ投与でき、副作用の影響を減らすことができるようになりつつある。
2)しかし、タイプ分けによって同じ疾患でもごく一部にしか適用できない薬であることがわかった場合、それは結果として予測される売り上げが激減する事を意味している。メーカとしてはそのような薬の開発費用が賄えないのではないか。
3)分子標的医薬が意外な副作用を示している事から、逆にBroadな活性を持つ化合物の利点があるのではないか
4)医薬だけでなく、健康食品、サプリメントの面でもFDAの動向から目が離せない。
――という意見が聞かれました。

 基礎研究においてStem Cell、ユビキチンシステム、RNAiと話題が登っていましたが、やはり注目を集めたのはStem Cellだったようです。Stem Cellに関しては技術的な問題もさることながら、財政難のカリフォルニア州が、3000億円ものBudgetを賄えるのか?という疑問が上がりました。
 第3位の業界再編では人材の流動化、合併する社内での早期退職者の話題などにコメントが集まりました。得意分野を補完しあうための合併と言う事なので将来の製品開発力をもっと見るべきかもしれませんが、現時点では合併による短期的な問題に注目が集まっているようです。今後、この動きが加速するのか?
今回の会場のすぐ近くのSouth San Franciscoでの話題である第10位ですが、意外にも0票。Amgenが欲しかったのはTularikのパイプラインもさることながら、「South San Franciscoの地の利」が欲しかったと言う面もあるようです。

 今回は次回イベントのテストのために、日本出張中のオーガナイザー、八木さんを中心に10名ほどの日本側メンバーをビデオ会議システムによって含めてのイベントでした。上記の投票でも日米、若干数が割れたのが興味深かったです。

さて、2005年はどんなニュースが飛び出すのでしょうか?

(まとめ JBC Webmaster 小柳)

◆以下、開催時の案内文です。
 技術革新、新薬開発、業界再編、制度改革、人事消息。2004年も様々な話題が飛び交い、バイオの世界地図も日々刻々と書き換えられました。今回はトピックを限定せず、JBCメンバーの皆さんに昨年1年間にバイオ業界で起こったニュースのトップ10を選んでいただこうと言うイベントを下記要領で行います。
 みなさん立場が変わればそれぞれの重大なニュースも変わってきます。今回の会ではできるだけ多くの方々にトピックを選んでいただき、昨年1年にバイオ業界で何が起きて何が変わったのか?そしてそれが今年以降にどういう影響を及ぼすのか?それぞれのご意見を伺い、ランキングします。JBCメンバーならではの情報、見識によってどんな話題が出てくるのか請うご期待!
 つきましては2004年に皆さんの印象に残ったバイオ業界重大ニュースとその理由をお寄せ下さい。複数でもかまいません。1月31日まで jbc{at}j-bio.org までお送り下さい。当日ご参加いただけない方の投稿もお待ちしております。もちろん最終結果に関しては後日Websiteで公開します。皆さんの積極的なご参加をお待ちしております。


<日程> 2005年2月11日(金)午後6時開場、6時半開始
6時以降、会場入り口がロックされますので、できるだけ開始時間までにお越し下さい。
<場所> 法政大学アメリカ研究所
800 Airport Blvd. Suite 504
Burlingame, CA 94010
<Map & directions> http://www.huric.org/j-officeLocation.html
<会費> 当日のお弁当費用として$10
<参加登録>
タイトルに "RE:JBC Forum on Feb 11"とご記入の上、jbc{at}j-bio.org までお名前とご所属を添えてお申し込み下さい。
2月6日締め切り。当日のお弁当をご用意するため、RSVPでお願いします。
<その他>「私が選ぶ2004年バイオ重大ニュース!」を募集します。
タイトルに"BioTop10"とご記入の上、jbc{at}j-bio.org までトピックと、それを選ぶ理由を添えてお送り下さい。
1月31日締め切り。参加できない方も投稿お待ちしています。