Friday, March 23, 2007

第35回JBCフォーラム「抗癌剤:それぞれの立場から」

第35回JBCフォーラム 「抗癌剤:それぞれの立場から」

開催のお知らせ

-いつもとは少し違った顔ぶれの皆さんのご参加をいただき、

立ち見が出るほどの盛況でした、次回フォーラムを請うご期待!-



不治の病と呼ばれたこともある癌ですが、最近ではイレッサ (Iressa) やグリーベック(Gleevec) のような化学療法剤や、リツキサン (Rituxan) やハーセプチン(Herceptin) のような抗体医薬などの新規抗癌剤が次々と上市され、臨床の場において癌の治療にそれなりの実績を上げています。しかし癌の根絶というゴールには程遠く、製薬会社やバイオテク企業の研究開発の場では、さらに「いい抗癌剤」を生み出す仕事が日々続いており、これからも新規抗癌剤が次々と上市されていくことでしょう。でも「いい抗癌剤」とは、いったいどんなものなのでしょう。「副作用も強いが劇的によく効くもの」かもしれないし、逆に「劇的には効かなくても副作用のないもの」の方が抗癌剤としては優れているのかもしれません。また、「延命効果はなくても、ある程度の普通の生活を送れるようにするもの」を必要とする場合があるかもしれないし、さらには「病気が一度に治ってしまうと儲からないので、いつまでも常用してもらえるもの」を密かに願う人がいるかもしれません。



「いい抗癌剤」とはどんなものなのか。これに対する考えは、それぞれのおかれた立場(大学研究者、企業研究者、臨床医、癌患者、起業家、投資家、等)で変わるのではないでしょうか。今回のフォーラムの狙いは、立場が変われば「いい抗癌剤」に対する考えが変わるかもしれないという作業仮説のもと、抗癌剤に違った立場で関わる方々からそれぞれの考えを述べていただき、それをもとにフォーラム参加者も交えて、いい抗癌剤とは何か、それを作るためには何をすべきなのか、あるいは何が必要とされているのかを議論してみようというものです。まず第一部として、研究者、臨床医、投資家、そして抗癌剤と直接関与していない方からそれぞれの意見を述べていただき、それをもとに第二部で参加者からの質疑を含めながらパネルディスカッションを行います。第一部のスピーカーは現在交渉中で、顔ぶれは近々お知らせします。また参加希望者の中で、このテーマで自分の考えを述べたいと思われる方がおられましたら、ぜひ参加申し込みの際にお知らせください。スピーカー、パネリストあるいは質問者として歓迎します。抗癌剤に興味のある方には見逃せないフォーラムです。



第35回JBCフォーラム担当 鶴下直也







第35回JBCフォーラム 「抗癌剤:それぞれの立場から」



日時: 2007年3月23日(金) 6:00 pm 開場 6:30 pm 開始



場所: Morrison & Foerster LLP, conference room (enter from the main lobby)


(MoFoはPalo Alto Squareの一番奥の駐車場の横になります。暗くなるとわかりにく

いので、お出かけ前に必ずDirectionsでご確認下さい。)



パネリスト:

松原弘行さん(丸紅サンホゼ事務所)

奥田やすよさん(Business Café)

田中裕子さん(Sunisis Pharmaceuticals)

岩井秀行さん(スタンフォード大学)

石井千都さん(JAIC America)

この他、 St. Jude Children’s Hospital, UCSD, 及び日本の癌研などより研究者の皆さんのメッセージをご紹介する予定です。


参加費: $10 (食事代含む)