Friday, November 28, 2008

第44回JBCフォーラム「世界遺産保存現場における地球環境問題」 & 忘年会

第44回のJBCフォーラムは通常のライフサイエンスとは趣を変えて、今特に関心の高い地球環境問題を取り上げます。

スピーカーに大阪大学SFセンター長 谷本親伯先生をお迎えして、
「スフィンクスの首はなぜ落ちるのか?」
など私たちの普段見えないところで起こる地球環境問題に関して、谷本先生が長年行ってこられた世界遺産の文化財保存に関する研究を紹介しながらお話しいただく予定です。
しかも、今回のセミナー内容については近々、日本テレビの番組においても放映されるとのことです。谷本先生にはエジプト・カイロへの番組取材からの帰国後すぐにJBCフォーラムで話していただきます。

また、今回のJBCフォーラムは今年最後ですので、忘年会もセミナーと同時に開催いたします。
忘年会には近鉄インターナショナル様のサポートをいただいております。この場をお借りして御礼申し上げます。その他にも差し入れ(特に飲み物)大歓迎です。****までご連絡いただけると助かります。
みなさま奮ってご参加ください!


日時:12月15日(月)18:00開場 18:30開始
今回は通常のJBCフォーラムとは異なり、月曜日に行われます。ご注意ください。
進行:
18:00開場、ネットワーキング
18:30-20:30セミナー、Q&A
セミナー場所: Morrison & Foerster LLP Palo Alto office, conference room
参加費: $10



タイトル:「世界遺産保存現場における地球環境問題ーエジプト・スフィンクスと中国・敦煌莫高窟」
演者:谷本親伯
京都大学地盤工学博士、UC Berkeley土木工学科客員研究員、京都大学工学部助教授を経て大阪大学工学研究科教授。国際岩の力学学会・石造遺跡保存国際委員会委員長も務め、現在は大阪大学名誉教授、大阪大学サンフランシスコセンター長、敦煌研究院特別研究員。

要旨:
1995~2007年の間、国際岩石力学会石造遺跡保存国際委員会委員長を務めました。その間、敦煌研究院、中国政府、大阪大学との合意の下、1999年から年2~3回のペースで中国敦煌を訪れ、500もの洞窟にある壁画の保存に関して研究を行いました。8~9年に及ぶ莫大な地質学的調査のデータベース(15分おきの気温、湿度、水分含量、放熱量、気圧、風速など)を構築し、中国、大阪大学、ゲッティ保存研究所、ロンドン大学でこれらデータの解析を行いました。
今回は石造文化財保存問題に関して私が中国敦煌莫高窟およびエジプトの王家の谷で得た研究成果などを中心にお話いたします。


第44回JBCフォーラム担当:松村隆司