Monday, August 12, 2013

第56回JBCフォーラム: 宮城県における東日本大震災被災者健康調査の結果より

来る96日(金)に第56JBCフォーラムを、スタンフォード大学のLSJとジョイントで行ないます。

東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野助教の柿崎真沙子さんは、いわゆる疫学研究の専門家です。今回は、当時仙台にいてご自身も震災に遭われた柿崎さんに、震災後の健康調査データから見えてくる被災地の現状についてお話しいただきます。まだ復旧さえままならない地域がたくさんあるとのことで、今後求められていくサポートについて考えるよい機会になると思います。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

56JBCフォーラム:宮城県における東日本大震災被災者健康調査の結果より

要旨: 震災から50日後の201151日、東北大学大学院医学系研究科は地域保健支援センターを設置しました。同センターは、石巻市雄勝地区、牡鹿地区、仙台市若林区を中心に、被災者の健康調査を始めとした様々な健康支援を実施しています。不眠やうつを中心としたメンタルヘルス、喫煙・飲酒・BMIといった生活習慣、高齢者の生活機能などの調査は、今後も長期にわたり実施しています。その中でも中心事業となる健康調査は、各地区で半年ごとに実施され、その推移を見ていくと、地区ごとに差はあるものの、特に高齢者において、悪化傾向が見られます。
東日本大震災においては、北米のコミュニティからも様々なご支援をいただきました。ですが、まだまだ復興どころか復旧もままならない現状が、多くの地域で見られます。そして、その現状は地域によっても異なります。今回は東北大学が実施している調査の結果を元に、健康面から見た被災地の「今」について皆様にお示しすることが出来ればと考えております。

演者ご略歴
柿崎真沙子(かきざきまさこ)
東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野助教。
明治大学農学部農学科にて「豚の世話をすると人は癒されるのか」という卒業研究が発端となり、東北大学大学院障害科学専攻に進学。睡眠とホルモン関連がん罹患や死亡といった、心理疫学を中心に研究を行い、博士課程を卒業後、技術移転会社に就職。1年の契約社員として勤務後、現職。会社員時代に第2回JBCバイオツアーに参加。
リンク:東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野→ http://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/
リンク:東北大学大学院医学系研究科地域保健支援センター→ http://www.ch-center.med.tohoku.ac.jp/

今回のフォーラム会場はスタンフォード大学クラークセンターとなります(以下参照)。お間違えのないように。
日時: 201396日(金)
会場:午後530
開始:午後545

場所:Stanford University, Clark Center S360
↓ この地図の"C" Building  Clark Center です。http://med.stanford.edu/maps/som_directions_map.pdf(会場は Clark Center 3階にある Peet's Coffee の奥にあります。建物中央の中庭からカフェテリアの横の階段を3階まで上がっていただき、Peet's Coffee の横のドアを奥に進むか、裏から回ってください。18時を過ぎると Peet's 横のドアはロックされてしまいますので、外から窓をノックしていただき、裏側のドアからご入場ください)

参加費: 無料
参加登録:下記リンク先のフォームよりお申し込みください。

なお、会場にてTOMYさんからスナックと飲み物の差し入れがあります。


JBC 赤間 勉